Google Cloud Platformのセキュリティは大丈夫?
パブリッククラウドを利用するとなると気になってくるのがセキュリティ面ですよね。
上司からも「パブリッククラウドは安全なのか?調べてこい!」と言われて困っている担当者の方々がいらっしゃると思います。
そこで今回はいかにGCPのセキュリティがしっかりしているのかを書きたいと思います。
まずデータセンターの物理面の安全性と予防対策についてですが、Google社では下記のような対策をしています。詳しくはこちらの公式ブログに書いてありますので興味があればどうぞ。
・カスタム設計の電子アクセスカード
・警報システム
・車両侵入防止装置
・敷地境界フェンス
・金属探知機
・バイオメトリクス(生体認証)
・レーザーによる侵入検知
・厳格な身元調査済みの警備員を配置
などなどです。
データセンターのフロアに入るためにはセキュリティ通路を通らねばならず、ここに入れるのはGoogle社員でも全体の1%未満だけです。
Googleのサーバーにはビデオカードやチップセット、周辺機器コネクタなどの脆弱性を招くおそれがある不要なコンポーネントは含まれていません。純粋に高性能なサーバー機器をGoogle社が独自に作っているんですね。
また、監視システムのサポートのために人間による監視だけでなく機械学習/ディープラーニングも活用しています。大規模で複雑なデータセンターの監視を全て連携させながら人間でも機械でも監視しています。
以上、今日は物理的なセキュリティを紹介してみました。
Google Cloud Platformって何がすごいの?何かいいことあるの??
Google Cloud Platform(GCP)とは、Googleが提供しているパブリッククラウドサービスの名称です。
2008年にGoogle App Engine(GAE)を提供開始してからすでに8年ほど経過しているサービスです。
GAEはPaas(Platform as a Service)と呼ばれており、Googleが用意した開発環境上に自由にアプリケーションを構築できるサービスです。このGAEを利用したサービスで有名なものはSnapchatです。
オートスケール機能に非常に優れており、サービス開始とともに瞬く間に急成長できた原動力とされています。
詳しくはこちらに詳しく書かれています。
その後2013年5月にGoogle Compute Engine(GCE)がサービス開始してIaas(Infrastructure as a Service)
が利用可能になりました。
これによりユーザーが自分でサーバーのOSやスペックを選んで使用することができるようになりました。
高スペックが必要なサーバーと低スペックで構わないものを分けて設定することができるので、無駄な費用をなくすことができます。
Google社はGCPに非常に力を入れていて、インフラ担当SVPは「2020年までに広告事業を上回る売り上げを出すだろう」と言っています。本当に実現したらすごいですね!どうやらGoogle社は1兆円くらいGCPに投資しているとか…投資額の規模が大きすぎて一企業の規模を超えちゃってますね!
GCPは世界で600万社が業務で利用しているGmailのサービスと同じサーバーを利用できるので、世界で最も利用されているサーバー設備をそのまま利用できることになります。
クラウドベンダー都合のインフラのメンテナンスはないので、無駄に待たされることはありません。
2016年に東京リージョンが開設されるので、海外のデータセンターに置いた場合のレイテンシーの問題も解決される予定です。
Google Cloud Platform ってぶっちゃけ安いの?
皆さま初めまして!
この記事にたどり着いて頂きありがとうございます。
今回ブログを書こうと思いたった理由としては、Google Cloud Platform がアツい!でもまだそんなに使われてない!もったいない!と思ったからです。
まだまだ知名度的にも全然AWSに勝てていないんですが、Google社はこれから広告の売り上げを超えると豪語しているくらいなんで、本腰入れてサービスを作っちゃってます。
そんな素晴らしいGoogle Cloud Platformを今日は紹介したいと思います。
特にコスト面を…(これ大事)
そして最初に謝っておきたいのが英語の翻訳は得意ではないので細かいニュアンスが間違っていたらごめんなさい
Google Cloud Platform(GCP)とAmazon Web Service(AWS)とのコスト比較
Enterprise Strategy Group Lab(ESG Lab)という会社がGoogle社の依頼を受けて著したこちらのWhite Paper内で比較しています。
全て英文なので読むのが面倒くさい方用に要約してこちらに載せようと思います。
まず、ESGはGCPとAWSのコストを同じ条件で比較するために
・追加のネットワーク、ミドルウェア、DBは考慮に入れない
・GCPもAWSもどちらも公式のWEBカルキュレーターを使用
また、二つのサービスには色々な割引があることもわかってはいるが、AWSは長期間利用分の前払いが必要だとしてAWSを選ぶ際にはネガティブに働くとしている。
比較した結果、AWSのどの割引モデルを利用してもGCPが有利だという結果が出たようです。
以下、日本語に訳した図をアップしましたのでご参照ください。
(翻訳が心配な場合は英語版をどうぞ)
この図を見るとシングルインスタンスで比較した場合はおよそ半額以上の差がついていますね。
ここで注意して見ておきたいのは左から2番目の「スモールスタートアップ」の部分で、実は一番差がつきにくいインフラの大きさと言えるでしょう。
ビジネスをスタートする時は皆さん小さく始めて大きくしていくというスタンスになると思いますが、ここでAWSとGCPの価格を比較するとそこまで大きな価格優位性はでないので、結局まずはAWSから始めてみようということになるのでしょう。
しかし、ビジネスをするならいつか自身の作ったサービスを大きくしていきたいと考えているでしょうはずですよね。
そこで一番右を見てみましょう。
ここで言っているのは巨大なサービスとなった時の価格優位性です。なんとここでもシングルインスタンスと同様に半額以下になるのです。
大きなサービスになればインスタンス数も増え、毎月の支払額は相当な金額になっているはず。
そこでこの価格差は大きいと思いませんか?
「自身のサービスを大きくしたい!」とお考えの皆さんは最初からGCPにしないともったいない…かもしれませんよ?
それではまた!